【ストックホルム2021年4月6日PR Newswire】オリンピック出場権をかけた1週間にわたる国際スケート連盟(ISU)世界フィギュアスケート選手権大会が、3月下旬にスウェーデンのストックホルムで開催され、世界中からトップクラスのフィギュアスケート選手らが世界チャンピオンの座を争うためスウェーデンに集まった。大会はCOVID-19パンデミック以来、同国で最大のスポーツイベントとなる。
国内の多くの地域で感染と死亡の急速な増加が続いており、このようなスポーツイベント開催のリスクは依然として高く、当局は感染流行以来最大の観客の管理に特別の措置を講じる形となった。MGI社の迅速かつ大規模検査用に設計された移動式COVID検査ソリューション"COVID-19 Container Lab"が今大会での採用となり、大会に出席する全参加者のCOVID-19検査に当たる形となった。選手やそのスタッフを含むすべての旅行者に対して、ストックホルムへ移動前48時間以内のCOVID-19検査陰性の結果の提示と到着後の検査が実施され、大会期間中の一連の検査では、3件の陽性例が確認された。
公式指定検査サービス事業者のMedical社によると、検査実施のため10人のスタッフが24時間体制で検査に当たり、1.5週間の大会期間中に約2500件の検査が実施されたと語る。
検査スペースは12メートルの輸送コンテナ内に設置され、試薬保管、検体準備、検査実施の主要3室から構成され、最新式のバイオセーフティーレベル2(BSL2)の機能を持った検査所は1日3000人の検体を処理する機能を有する。検体スキャニング、移動、ウイルスRNA抽出などの自動化システムは、検査技術者らが処理作業中に感染するリスクを極限まで低減することが可能であり、システムは簡便性より、全作業工程の処理にわずか3人の技術者での対応が可能だ。ちなみに、従来タイプの検査所では同数の検体を処理するのに最低10人が必要とされる。
モジュール式の検査ソリューションは、多数の旅行者のCOVID-19検査が必要な空港、港、鉄道駅のような大規模検査用途に特に有効である。Medical社のプロジェクトコーディネーターであるChristian Lund氏は「通常は結果を出すのに約48時間かかるが、このシステムでは4.5時間での結果報告を顧客に提供できる」とその効果を語る。
短い所要時間で保健当局は多数の人々を安全かつ効率的に管理することが可能になる。今回のスウェーデンのContainer LabシステムはMGI社の欧州の研究開発拠点であるMGI Latvia社が供給し、1月下旬にストックホルムに到着した。
BGI Groupの一員であるMGI社は、すべての人々に効果的で安価な医療ソリューションを提供することにコミットしている。MGI社はその独自技術に基づき、生命科学研究、医薬、医療を支える遺伝子シーケンシング装置、機材、消耗品、試薬を生産している(MGI社のマルチオミクス・プラットフォームは試薬、医用画像装置、各種自動化装置、遺伝子シーケンシング機器を含む)。MGI社は、ビジョンとして、未来の医療のための先進的生命科学ツールを開発し、広めることを掲げている。(詳細はMGI社ウェブサイトを参照、またはTwitterかLinkedInで弊社アカウント先を参照のこと)。